記事の要点: 弘大唾液腺ボトックスは顎の下にある顎下腺(がっかせん)の体積を減らす目的で行う施術で、フェイスラインのもたつきが気になる方が検討することが多い方法です。 実際の研究データをもとに、施術の仕組みや効果の持続期間、施術前に確認すべきポイントをわかりやすく整理しました。
唾液腺ボトックスは顎の下にどう作用するの?
唾液腺ボトックスは、顎の骨のすぐ下にある顎下腺(がっかせん)という唾液を作る組織の体積を減らすために活用される施術です。エラボトックス(咬筋ボトックス)が筋肉に注射するのとは違い、唾液腺ボトックスは筋肉ではなく唾液を作る腺組織そのものに薬剤を注入するという点が特徴です。
ボツリヌストキシンが唾液腺に届く分泌の指令を一定期間ブロックすると、唾液を作る活動が落ち着き、その過程で腺の大きさも一緒に縮小する可能性があります。ただし、これはあくまで一時的な変化であり、個人差があることも知っておいていただきたいポイントです。
気になるのは「誰でも同じ位置に注射すればいいの?」という点ですよね。実は唾液腺の位置や大きさは人によって少しずつ違います。そのため、決まった位置・深さで一律に注射するのではなく、まず顎下腺がどこに、どのくらいの深さにあるかを確認したうえで注射する方法が望ましいと考えられています。
施術後、顎下腺の厚みはどう変化した?
ある研究では、20名を対象に超音波で確認しながら片側の顎下腺に20ユニットずつ、合計40ユニットを注射しました。その後6ヶ月間、毎月同じ部位を超音波でチェックし、顎下腺の厚みの変化を追跡しています。
結果を見ると、施術2ヶ月目に平均で約5mm減少し、最も厚みが薄くなる時期を迎えたのち、6ヶ月目には施術前とほぼ同程度の厚さに戻る傾向が確認されました。つまり、効果は永続的なものではなく、時間の経過とともに徐々に元に戻っていく可能性があるということです。
「大きさが減ると唾液が出にくくなったり、他の不便が出たりしないの?」という疑問を持たれる方も多いと思います。この研究では唾液分泌量が減少したという結果は見られず、施術に関連する特別な副作用も報告されていません。ただし、これは20名という小規模な研究で、対照群も設定されていないため、ここで確認された変化がすべての方に同じように当てはまるとは限らない点には注意が必要です。
施術後の顎下腺の厚みの変化(研究データ)
確認時点 | 顎下腺の厚み |
|---|---|
施術前 | 15.2±4.2mm |
1ヶ月後 | 10.8±3.7mm |
2ヶ月後 | 10.1±3.2mm |
3ヶ月後 | 12.5±4.1mm |
4ヶ月後 | 13.8±3.5mm |
5ヶ月後 | 14.5±3.1mm |
6ヶ月後 | 15.1±3.9mm |
💡 効果のピークは施術後2ヶ月前後で、6ヶ月ほどで施術前に近い状態に戻る傾向があるとされています。
施術前にまず確認すべきことは?
弘大唾液腺ボトックスを受ける前に、最初に確認すべきなのは「本当に唾液腺が大きくなっているのかどうか」という点です。研究の中でも、唾液腺が大きくなる原因として遺伝性の疾患や奇形、ウイルス感染、唾液腺管の詰まり、腫瘍などが挙げられています。
顎の下が目立って大きくなっていたり、左右で大きさに差がある場合は、単純にボトックスで対応する前に、まず原因をきちんと確認するプロセスが必要になります。同じ顎下のもたつきでも、原因が唾液腺なのか、脂肪なのか、筋肉なのかによってアプローチ方法は変わってきます。
顎の下が急に大きくなった、または片側だけ大きくなっていないか
食事の際に顎の下が腫れたり痛んだりしたことはないか
普段から口の渇きや飲み込みにくさを感じていないか
超音波で位置と大きさを確認できるかどうか
施術を検討する前に押さえておきたいポイント
弘大唾液腺ボトックスを調べる中で、「本当に顎の下は小さくなるのか」「唾液が渇いたり飲み込みにくくなったりしないか」といった不安を感じた方も多いのではないでしょうか。今回紹介した研究では、唾液腺ボトックス後の顎下腺の厚みがいつ、どのくらい変化したか、そして唾液分泌量や関連する不快感まで一緒に確認することができました。
ただし研究対象が少人数だったこともあり、実際の変化は唾液腺の大きさや状態、施術方法によって差が出る可能性がある点もあわせて覚えておいていただければと思います。気になる症状がある場合は、超音波などで状態を確認したうえで相談することをおすすめします。
よくある質問
唾液腺ボトックスの効果はどのくらい続きますか?
研究データでは施術2ヶ月目に最も厚みが減少し、6ヶ月ほどで施術前に近い状態に戻る傾向が見られました。効果の持続期間には個人差があります。
唾液腺ボトックスを受けると唾液が出にくくなりますか?
紹介した研究では唾液分泌量の減少は確認されておらず、施術に関連する特別な副作用も報告されていません。ただし小規模な研究のため、すべての方に同じ結果が当てはまるとは限りません。
顎の下のもたつきは全部唾液腺が原因ですか?
いいえ、顎下のもたつきは唾液腺だけでなく、脂肪や筋肉が原因の場合もあります。超音波などで原因を確認したうえで施術方法を検討することが大切です。
施術前にどんなことを確認すればいいですか?
顎の下が急に大きくなっていないか、左右差がないか、食事の際の腫れや痛み、普段の口の渇きや飲み込みにくさの有無を確認し、超音波で位置と大きさをチェックすることが望ましいとされています。
唾液腺が大きくなる原因には何がありますか?
研究では遺伝性の疾患や奇形、ウイルス感染、唾液腺管の詰まり、腫瘍などが原因として挙げられています。目立った腫れや左右差がある場合は原因の確認が優先されます。